2024年ガイダンス前半

First half of 2024 Class selection guidance.

 年度の初めは、学部および大学院入学式前の、学年ごとのガイダンスです。初日に学部4年生と大学院生、二日目に学部2,3年生が集まりました。研究室配属前の学部生は2か月間、春休みでしたので、久々にお会いしました。来週からはキャンパスで、教室で頻繁にお会いすることになります。

 現在、学科およびコースの教学担当ではありませんが、学科で運営している資格(食品衛生管理者および食品衛生監視員:国家資格)認定の窓口を担当していることもあり、特に関連の深い学年の学生に、資格取得(正確には任用資格取得コースの修了)までのプロセスを説明しました。2020年度入学生から資格取得対象となり、つい先日、このコースの一期生として7名の学生に修了証を発行することができました。昨日の案内後、すぐに10人弱の学生が、コース所属のための書類確認のため、私の部屋を訪ねてくれました。ほぼ全員、既に必要単位は揃っているので、学部をきちんと卒業出来れば、それに付随してコースの修了証も授与することができます。

 現在、ある製薬企業のサプリメントに予期せず混入したとされる物質が、深刻な健康被害を起こしているという報道が、連日なされています。報道によれば、商品用とは異なる、別の混入微生物の代謝産物が、不幸にも人体には毒として作用してしまったようです。培養物の抽出過程で、目的のサプリメントとは分離できず、さらに、サプリメント用ということで濃縮されたことも災いしたのでしょう。微生物も分子も簡単には目に見えないため、気づけば深刻な被害を被ってしまいます。このような事故をゼロ%にすることは難しいと思いますが、微生物代謝と人体の科学に関し、より広く、より深い知識を持って食品製造に携わることはとても重要です。我々は、生涯、食べ続ける必要があります。したがって、取得した資格が求められる業務で無くとも、異なる業界に就職したとしても、資格取得に向けたコースで学んだ食と健康に関する知識を持って生活をすることは、とても大切であると思われます。コース申請をした方々は、希望通り、資格取得に到達することを願います。

 明日は新入生のガイダンスです。キラキラと光る新入生とお会いできるのを楽しみにしています。