Nothing’s impossible.
近年の将棋界は令和の天才・藤井聡太五冠の活躍で盛り上がっています。一方、平成のレジェンド・羽生善治九段は、A級順位戦(名人を含めたその年のトップ11の棋士)から降格するなど、苦戦が続いているそうです。私は羽生さんと同い年、同世代の星として、静かに応援をしています。
その羽生さん、今年度は勢いを取り戻しつつあり、王将戦にて挑戦者として勝ち残り、現在のタイトルホルダー藤井さんとの七番勝負が始まりました。第一局は藤井さんが勝利されましたが、この土日に行われた第二戦では、羽生さんが勝利しました。小学生の頃、将棋をかじったことのある私、棋譜だけでは何も分かりませんが、解説を参考にしながら棋譜を辿っていくことで、ようやくその白熱した闘いを実感することができました。そして、わずかなミスも許されない緊迫の終盤を乗り切って、見事勝利されました。
さまざま記事によると、近年の若手棋士は藤井さんを含め、AI将棋をうまく活用し、これまでの常識に囚われない新しい将棋を展開しているそうです。一方、ベテラン勢は苦戦している方が多く、羽生さんもその例に漏れず、前年度は勝率が一気に落ち込んだそうです。今年度の巻き返しは、そのAI将棋をうまく取り入れた、と評されているそうです。羽生さんは「羽生マジック」と称される、相手が全く想定していなかった好手を打ち、劣勢でも一気に逆転する技をお持ちでしたが、そこにAIマジックも融合したのでしょうか、この第二局を振り返ると、皆が「あっと驚く一手」がありました。もちろん、羽生さんほどの生ける伝説レベルの棋士におかれては、まだまだ衰える年齢では無いと思いますが、ここ2,3年の両者の勢いを考えると、羽生さんが勝利を手にするためには、凄まじいほどの鍛錬があったものと想像しています。
私のような凡人に出来ることは限られているとは思いますが、それでも「努力すれば、達成できることはまだある…かもしれない」と信じて、日々の生活を送りたいと思いました。第三局は来週だそうです。