2022年度のもう一つの新プロジェクト:大学院特別教育プログラム

Another new project in the school year 2022, special education program for graduate school students.


 年が変わってからの紹介となってしまいましたが、2022年度、「やまなしジュニアドクター育成自然塾」とは別途、もう一つの新しいプロジェクトが始まりました。大学院の所属コースにおける『大学院特別教育プログラム』です。学部学科/大学院コース内で分子・微生物をターゲットとした研究を行っている4研究室5グループが結束し、合同プログレスミーティングを軸として、修士および博士学生の「研究力」を高めよう!という目標を掲げてスタートしました。

 学内にて、数年前から4つの大学院特別教育の先行プロジェクトが走っていました。数年間に渡る活動を行い、学生が主体となって研究を進め、成果を挙げ、学術論文等で得られた成果を余すところなく発表するという、大学として最も望ましい活動を達成することが出来た、と学内で高い評価を受けました。そして、2022年度、新たなプロジェクトの募集があったため、近隣の先生方に声をかけてチームを結成し、応募したところ、幸い採択されました。私達を含めて3つの新たな特別教育プログラムがスタートします。

 合同プログレスでの交流を通じて研究室間の垣根を低くする、そして、それぞれの研究に対して、幅広い分野の方から別視点でコメントをいただく、意見交換をする、それによってそれぞれの研究の加速と共に、今まで考えも付かなかった融合研究が芽生える場でありたい、最も重要なのは、教員が学生を引っ張るのではなく、学生が先を歩み、教員は後ろからサポートする、そんなコミュニティに育っていってほしい、と考えています。

 課題採択は後期に入ってからということもあり、まだ数えるほどしか合同プログレスは実施できていませんが、今年度の残りの期間にも幾つかスケジュール済みの活動があり、また、学生からの積極的なイベント提案にも期待しています。さらに、次年度に差し掛かるタイミングで、新たな研究室を迎え、学科/コースを越えた中型ユニットとしての活動も視野に入れて、関係教員と協議を進めています。新たな何かを生むには膨大なエネルギーが必要ですが、数年後に目標を達成した時の充実感に期待して、日々できることを実施していきたいと思います。