食品衛生管理に関わる国家資格

National licenses for food hygiene control

 本学科では、分子、微生物、発生工学と生命科学に関わる幅広い分野の研究を実施しています。分子、微生物を中心とした学びの出口の一つに、食品業界での活躍が挙げられます。そこで、お隣の地域食物科学科と連携し、「食品衛生管理者、食品衛生監視員」の資格を取得できる養成施設としての認可を厚生労働省から受けて、2020年度入学生より適用を開始しました。つい先日、2年に一度の県庁立ち入り検査を受け、問題無く施設が維持・運営されていることを確認していただきました。次年度卒業生から、要件を満たした方は任用資格を得ることとなります。

 私は、大昔に農芸化学科という学科を卒業しているため、期せずして学科卒業者全員が任用資格を有しています。定年退職してまだ元気が有れば、妻と家庭菜園で採れた野菜を使ったピザ屋するか、などとたまに話すことが有りますが、お店の規模によってはこの資格が役に立つかもしれません(笑)。検査の終盤に検査員の方から「食の安全衛生は県民、国民にとって非常に重要です、行き届いた教育をよろしくお願いします」とのお言葉をいただきました。改めて資格取得に必要な科目群を見直すと、実際に食品製造業に関わらなくとも、消費者として知っておくべき教育内容が満載だな、と思いました。自身の学びを振り返ると、食品に焦点を当てた衛生管理の知識が薄い気がするので、業務の合間を縫って知識を補って、資格支援担当として恥ずかしくない知識を備えたいな、と思いました。

 あっという間に夏季休暇期間が終わりました。教員にとって夏休みとは単に授業が無いだけで、諸業務満載でありました。「オレの実験」を進められる貴重な時期でもあります。来週から後期が始まります。前期に比べて担当講義が多いので、授業に追われているとあっという間に年末、年度末を迎えます。多忙ではありますが、やりがいもありますので、何とか頑張っていきたいと思います!