2022年2本目の論文採択:リボ核酸(RNA)分解酵素の結晶構造

Second acceptance of an article for publication on 2022: the crystal structure of a metal-dependent RNA degrading enzyme (RNase HI from a bacterium). It is a great accomplishment achieved by the collaboration among researchers from five universities.

 2022年早々に受理された核内受容体PPARδ論文に続く論文アクセプトのお知らせです。DNA複製の仕上げに重要なタンパクの一つ、RNA分解酵素であるRNase HIの新たな機能状態を見出した結晶構造解析に関する論文について、昨年11月始めに投稿して審査を受け、1か月後に編集部および審査員から改訂の指示を受けていました。2か月弱かけて共同研究者の皆様と慎重に相談しながら改訂稿作成を進め、1週間ほど前に改訂稿を投稿し、最終審査を待っていました。そして昨日、無事採択されました。

 非常に長い歴史を持つ研究です。共著者の先生方が海外のライバルとしのぎを削って発表した論文“Three-dimensional structure of ribonuclease H from E. coliおよびその後数年間に発表した数本の論文の続報です。第1報発表から実に30年近く経ちましたが、本酵素の本当の機能を解明するには、重要な情報がまだ足らず、その仕組みの完全解明に向けて再稼働したプロジェクトの第一歩を踏み出しました。4大学(論文発表時は5大学)にまたがる共同研究の成果です。歴史的な論文の延長上に位置する研究に参加出来た幸運と、その重要な研究の発表論文にて、責任著者としての役目を(完璧ではないにしても)ある程度果たせた達成感を味わっています。

 校正の後、しばらくして正式出版を迎えます。楽しみが1つ増えました♪